ずっと覚えてる景色(2022-2024)

2022年4月から東京OL編が始まった。

はてなブログ記憶媒体として活用しようと考えているが、やはり外向きの記録になってしまうので書けることが限定されている。

この2年半、友達には「地獄に落ちる」、姉には「はやくふこうになりますように」(全部ひらがなで)と言われた。数々の説教があった。

悪意も自覚もないまま人に怒られながら日々を過ごしている。

人を不快にしないよう少しだけ気をつけて振り返りをしました。

 

◾️東海道新幹線から

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東京方面へ向かうのぞみでは、名古屋を出て少ししたら視界が開けて田んぼが見れる。この辺りの景色が1番好き。

この時はたしか入社一年目のゴールデンウィークだった。一緒に上京したハムスターが4月にハムハムランドに行ってしまい、心配した親に促されて帰省した。滑車の音が聞こえないのは未だに寂しい。

 

◾️人の家から

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この日は雲が低い位置にあった。

前日の夜に家出をしていたので、鎌倉にある友達の実家から池袋まで直行した。

砂浜に草が生えているのが珍しいなと思った。

仕事を終えた後は高円寺に帰って、当時の彼氏と明け方まで話し合った。

不幸になってほしいと泣きながら言われたのが印象的だった。

煽りとか意地を張っているとかではなくて、私は今かなり幸せだと感じているけど、彼の望み通り不幸になる日は来るのかな?と考えたりする。

 

◾️午後休から

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友達が主催するイベントに行くために午後休をとっていた。

弊社の規定によると午後休は14:30が退勤時刻となるので、通常時と同じように昼休みがある。

昼食をとった後適当に歩いていたら、なんかいい路地を見つけた。好きな人と歩いていたら「なんかいい路地botだよ」と伝えてただろうけど、隣にいないのでインスタのストーリーに載せた。

なんかいい路地を通り抜けて、今日はいい日になるだろうなーと確信した。

ずっと覚えてる景色(2018-2022)

ずっと覚えてる景色とかない。ずっと覚えてる景色というのは、目に焼きついて脳裏から離れないみたいなやつのこと。写真とか見返さなくても自分の脳内シアターで上映できるようなやつのこと。

私は記憶の呼び起こし方法がわからないので、定期的に写真を見返して当時好きだったことや言われて嬉しかったことを思い出すようにしている。

(忘れたくはないけど)思い出したくないこともあるので、薄目でフォルダをスクロールしながら2018年からの写真を振り返った。はてなブログ記憶媒体の一つにしようとしている。

 

◾️奈良のため池

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奈良はため池が多い。海がないからかな?

1枚目は2020年1月3日 バイトの仕事始めだった帰り。通勤路の古墳を抜けた先にある。ぼろぼろの桟橋や底の抜けたボートが沈んでいて鴨の遊び場になっているため池。昔はボートとか乗れたのかな。

2枚目はいつ撮ったのか覚えていない。平城宮跡とならファミリーの間にあるため池。亀がたくさん泳いでいた。

ため池の水面に反射しているものを見るのが好きだった。西陽とか、空とか。

 

◾️奈良の田んぼ

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大学時代は各駅停車しか停まらないところから徒歩18分、1LDK5.2万円のマンションにハムスターと暮らした。

駅前にコンビニはなく、田んぼと自動販売機と古墳しかなかった。

梅雨前後、水が張られて湖のようになっている田んぼを横目にチャリをぶっ飛ばすのが好きだった。バイト帰りには反射する西陽がきれいでよく立ち止まって眺めていた。写真をたくさん撮っていたと思うけどフォルダから見つけられなかった。

 

◾️奈良の霧

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奈良の冬は霧の季節だと思っていた。特に朝と夜。

伸ばした腕の先がギリギリ見えるかどうか、くらい濃い時もあった。

どのくらい歩いたのか、まっすぐ歩けているのか、前後感覚の認識が難しく、時間が止まっているように感じられて好きだった。

大阪からたまに来る姉は、セットした前髪がびちゃびちゃになってしまう と文句を言っていた。

 

◾️奈良のバイト先

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10種類くらいバイトをしたけど、カフェでのバイトが一番長かった。

いわゆる「丁寧な暮らし」(嫌いな言葉トップ10に入る)代表みたいなお店なのに、1分前に滑り込みで出勤をしていた。走り回ってオーダーを取ったり、味噌汁で火傷したり、作家物の皿を割りまくっていた。私の淹れた紅茶は渋くなかっただろうか。

併設しているショップで配送品の梱包をしたり、アパレル商品のモデルもしていた。

モデルをする日を「撮影の日」と呼んでいて、4人の撮影チームで噂話をするのが好きだった。特別な仕事だとも思っていたので、背が高くて良かった。

スタイリングをしていた人に「あんたは船越桂作品にそっくりね」と言われたことをずっと覚えている。

船越桂を知らなかったので調べて、自分では似てないなーと思った。しゃべらなかったら、という注釈を後からつけられたけど、静謐な美しさを持つと評価されている作品に似ていると言われるのは嬉しい。無言の時は船越桂作品を意識しようと今決めました。

定休日に「撮影の日」があったので確か写真もその時に撮っている。窮屈さを感じない素敵な場所だった。ここで働けてよかったと本当に何度も、何度も、何度も思っている。懐古厨だから忘れられないと思う。

今年の夏は奈良に行きたいな。

深圳の実感

羽田に向かう機内でハーゲンダッツバニラが配られた。

日本では300円前後で売られているけど、中国だと28元くらいらしい。だいたい600円前後。

アイスに28元は高すぎるとベッキーが言っていた。

 

スプーンが1mmくらいしか入らないので外を見ていた。荒天って嘘でしょってくらい晴れ。明るすぎる月が濡れた翼を照らしている。満月に近いか、この前満月が終わったかのどっちかって感じだ。

雲の下は雨なんだろうか。はやくアイスを食べて好きな人に会いたい。


アイスを食べ終わる頃にシートベルトの着用ランプが光った。少し揺れたけど、深圳のタクシーの方が荒い。


滞在中、「ああ、中国にいるなー」みたいな気持ちには一度もならなかった。日本で過ごしているときの延長線上みたいな感じ。起きて食べて仕事して寝る。

水道水飲みたいなーと思うくらい。

旅行や遠出に限らず卒業式も入社式も特別な実感や違和感みたいなものっていつもない。感動して覚えている景色とかない。

ただ、好きな人に好きと言われたときの感触はよく思い出せる。恋愛狂いなだけかも。

色んなことをいちいち覚えていたらストレージがいっぱいになってしまうのでこれでいいと思っている。

楽しいことがあって、寝て、起きたらまた楽しいことがある。たいていのことは忘れてしまってOK。

 

朝5時。明日は午後休だからもう寝なくてもいいかなーと考えているうちに眠りに落ちた。

深圳の天気

フライトが3時間14分遅れている。荒天らしい。モノレールの終電に間に合わないことが確定した。これだから飛行機は嫌いだ。


飛行機に乗りたくないという理由で海外出張をずっと避けていた。耳とか痛くなるし誰が好きなんだよと思っていた。

行きのフライトで飛行機って悪くないなと考えを改めていたけど、やっぱり嫌いだ。

時間を守れないのりものに価値はないと思う。


時間を潰すために落下の解剖学を観ていた。アナウンスがこまめに入り集中できないので、観るのをやめた。心が波立っている。

 

離陸できないので機内食が配られた。

ANA定食B。「チキンです。」と渡されたけど、上司は「唐揚げです。」と言われていた。

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行きのフライトで食べたANA定Aの方が好みだった。スイカは味が薄くて水っぽい。


日本にいる上司Aに事情を説明し、帰国後はタクシーで帰宅することになった。同行している上司Bは羽田の近くに泊まるらしい。


早く水道水で歯磨きしたい。

深圳の旬な果物

深圳での食事は全部美味しくて楽しい。特にフルーツをいろいろ食べている。

 

食べたフルーツ

①杨梅 Yángméi(ヤマモモ)

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到着日の夜にライチと勘違いして10元で購入。薄暗くてよくわからなかったのと、旬!みたいなことが書いてあったからライチだろと決めつけて買ってしまった。

いざ食べようと刃を入れてからライチではないと気付いた。甘酸っぱい。

 

②荔枝 Lìzhī(ライチ)

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ライチを食べたいとリクエストしたら、ベッキー(取引先の担当者)が果物屋さんに連れて行ってくれた。紙製のパックに20〜25粒くらい入っているものを買ってもらった。ぬる甘い。

翌日、通りがかった店で味見したライチがとても美味しかったので買った。枝付きでかっこいい。10粒くらいで7.7元。会食前にこっそり3粒食べた。

 

③山竹 Shānzhú(マンゴスチン

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これってザクロなのかな?と思って眺めていたら、ベッキーが「食べたいの?買うね。」と問答無用で買ってくれた。別に興味がなかったので、いらねーと思いつつ食べてみたらめっちゃおいしかった。

 

マンゴスチンは果物の女王と呼ばれているらしい。本当にそうですねと思った。他の果物には例えられない。

可食部が少なすぎる。そういうところも女王様っぽい。

 

たいていのフルーツは腐ると柔らかくなる。だけどマンゴスチンは皮がすごく硬くなるらしい。なんかそこも女王様だ。

 

④菠萝蜜 Bōluómì(ジャックフルーツf:id:zhu_xu:20240523014017j:imagef:id:zhu_xu:20240523014019j:image

一番好きなフルーツだから食べて欲しいとベッキーが勧めてくれた。

果物屋さんを3軒回って手に入れた。

ちょうどカットしているところだったので切れ端を試食。ぺたぺたしていてバナナみたいなまろっとした甘さがある。

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日本語だと波羅蜜(パラミツ)とも言うらしい。ジャックフルーツと呼ぶよりこっちの方が複雑な名前でかっこいい。

波羅蜜の見た目はドリアンに似ているらしいけど、ドリアンを認識できていないのでよく分からない。

 

 

今回拠点にしている深圳市南山区は中心部から少し離れているらしい。ベッキーにここは東京でいうと何区なのかを訪ねたら「葛西」と返ってきた。

さらに深圳のおすすめ観光スポットを聞いてみたら、「ない。深圳には歴史がないから。」と言われた。

 

北京出身のベッキー曰く、深圳は四天王の中で最も最弱らしい。

 

 

深圳の朝2

7:00起床。今日はホテルの朝食を食べる。

カードタイプのルームキーを端末にかざして朝食会場に入場する。

朝ごはんはビュッフェ形式で、日本のホテルとほとんど同じ。


あったかい系(蒸し物・炒め物)

ぬるい系(目玉焼き・ベーコン)

サラダコーナー

フルーツコーナー

だいたいこんな感じに分かれている。


ホテルビュッフェ名物・専用の人に加熱調理してもらうやつもあった。選んだ麺と具を専用の人が茹でてくれる。

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私はビーフン?と猪肉のツミレかな?と白菜と豆苗を選びました。

日本だと自分が頼んだものができるまで並んで待っていることが多いけど、ここでは茹で係にお皿を預けたら各々ビュッフェを回る。しばらくして自分のかも?と思うお皿を回収する。

これくらいのゆるさでいいじゃんねと思うのは、私が会社のお金でホテルに泊まっていて、時間に余裕があるからなのかもしれないですね。

 

ホテルのロビーではジャズが流れている。ずっとピアノトリオ。

昨日タクシーを調べているときにはalone together が、今日エレベーターを待っている間にはeverything happens to meが流れていた。知っている(分かる)スタンダードが流れると安心する。ジャズのなんかそういうところが好き。

 

集合時間まで余裕があったので、部屋に戻ってマンゴスチンとライチを食べた。あと15粒くらいライチを食べないといけない。

 

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会食前に枝付きのライチを追加で買った。食べないといけないライチが25粒になった。

深圳の新鮮な

ホテルの部屋は東京の自分の家より広い。プランに朝食が含まれているのか確認し忘れたので、広い部屋の窓際でカスタムくんと同じ色のカステラを食べた。

上司とロビーで待ち合わせて、会場まで徒歩で向かう。深圳の街並みを眺めたりバイクに轢かれそうになっていたら道に迷った。

なんとかビルに着いたけど部屋番号がわからない。勘で降りたり昇ったりしたけどそれらしい部屋がない。急に工事してる部分とかあったしまじで不安だった。

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分からなさすぎるので1階のホールに降りたら、ちょうど迎えにきた担当者と合流できた。

会食後、ライチを食べたい!とリクエストしたら担当者がくだもの屋さんに連れて行ってくれることになった。昨夜にライチと思いこんで杨梅(ヤマモモ)を購入してしまっていたのでリベンジできる。

ここでいいんじゃない?と適当なくだもの屋さんに入ろうとしたら

「そこはだめ。もっと新鮮なものを扱っているところがある。深圳(Shēnzhèn)で新鮮(Xīnxiān)なフルーツを!」

と深圳ギャグをぶつけられた。拼音にするとわかりやすいけど、発音が全然違う。深圳だけに新鮮!みたいなのは日本人(上司)しか言わないしょうもないギャグだと思っていたけど、現地の人が言うとなんかおもしろかった。

会社のお金だからいいよーと荔枝(ライチ)と山竹(マンゴスチン)を買ってくれた。

 

マンゴスチンには全く興味がないので別にうれしくない。でも買ってもらったので、今から食べてみます。

 

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くだもの屋さんのキャラクター。かわいいね